「見守りサービス」と一口に言っても、警備会社・家電メーカー・通信会社・郵便局など、まったく違う業種の会社が似たような名前のサービスを出していて、何がどう違うのか分かりにくいと感じたことはないでしょうか。
この記事では、見守りサービスを「センサー型」「カメラ型」「駆けつけ型」「GPS型」「訪問型」「コミュニケーション型」という6つの型で整理し、代表的なサービスの料金を比較します。はじめて見守りサービスを検討する人は、まず見守りサービスの選び方ガイドから読むと全体像がつかみやすくなります。
※記載の料金は2026年8月時点で各社公式サイト等の公開情報として確認できたものです。プランや料金は改定される場合があるため、契約前に公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
見守りサービスは「6つの型」で整理すると迷わない

見守りサービスは、大きく分けると次の6つの型に整理できます。何をきっかけに異変を検知するか、異変が起きたときに何が起きるかが型ごとに異なります。
- ①センサー型:プラグ・電球・センサーなど専用機器の反応や、電気・ガス・水道の使用量データから生活リズムの変化をとらえる
- ②カメラ型:室内カメラの映像を通じて、必要なときに様子を確認したり会話したりする
- ③駆けつけ型:警備会社のセンサーやボタンが異常を検知し、警備員が現場に駆けつける
- ④GPS型:外出先の居場所を家族のスマホで確認する
- ⑤訪問型:郵便局員や配送スタッフ、ホームヘルパーなどが定期的に訪問・連絡して状況を確認する
- ⑥コミュニケーション型:ロボットやスマートスピーカーとの会話・呼びかけを通じて元気を確認する
以下、それぞれの型について代表的なサービスと料金の目安を見ていきます。
①センサー型 ―― 機器の反応や生活データから異変に気づく
コンセントに挿す、電球を交換するといった簡単な導入で、人の動きや家電の使用状況から生活リズムを把握するタイプです。代表例は「au かんたん見守りプラグ」で、月額539円(初月無料、本体価格8,800円。いずれも税込)から利用でき、コンセントに挿すだけでLTE通信を使って動作するためWi-Fi環境がない実家でも導入しやすいのが特徴です。詳しい料金・申し込みはau かんたん見守りプラグの公式ページで確認できます。
同じセンサー型でも、生活動線の見守りに加えて「ふだんと様子が違う」ことに家族が気づきやすくする仕組みを備えたサービスもあります。株式会社アイトシステムの「見守りプラス認知のアイシル」は、本体装置の各種センサーで24時間365日の見守りを行い、朝起きたとき・薬を飲んだときに押しボタンを押してもらうことで、その記録から生活リズムの変化を家族が確認できます。料金は単体モデルが初期費用19,800円(税込21,780円)+月額1,980円(税込2,178円)、ネット回線がない実家向けのモバイルルータセットモデルが初期費用35,800円(税込39,380円)+月額2,980円(税込3,278円)です(詳しい条件は見守りプラス認知のアイシルの公式ページで確認できます)。
家電に紐づいたセンサー型としては、象印マホービンのみまもりほっとラインも知られています。通信機能をもった専用の電気ポットを毎日使うだけで、使用状況が家族にメールで届く仕組みで、初期費用5,500円(税込)+月額3,300円(税込、初月無料)です。日常の家電がそのまま見守りにつながる点がメリットです。
このタイプは初期費用・月額ともに抑えやすい一方、異常時に人が駆けつけるわけではなく、通知を受けた家族が対応する前提になっている点は理解しておきましょう。機種選びは見守りセンサー・スマートリモコンの選び方ガイド、格安の選択肢は月1,000円以下で始める格安サービス特集も参考になります。
センサー型の一種:電気・ガス・水道のデータを使うタイプ
専用機器を新たに設置しなくても、すでに使っている電気・ガス・水道のスマートメーターのデータを活用して見守る仕組みも、センサー型の仲間として選択肢に入ります。機器を増やしたくない家庭に向いています。
中部電力ミライズコネクトが提供する「テラシテ」は、スマートメーターが30分単位で収集する電力使用量データをもとに、起床・就寝時間の前後に使用量の変化が見られない場合に家族へアプリで通知する仕組みで、月額550円(税込)で利用できます。ただし見守り対象者が中部地方に居住し、中部電力ミライズと契約していることが条件です。東京電力エナジーパートナーも同様のサービスを提供してきた実績があり、電力会社系のデータ活用型は他社にも広がりつつあります。一部の自治体では水道の使用量データを使った見守りを実証実験・導入しており、対象地域なら無料または低額で使える場合もあります。詳しくは電力会社の見守りサービス比較で紹介しています。
②カメラ型 ―― 必要なときに顔を見て確認したい人向け

カメラは「監視されている」と親が感じやすい機器です。常時見続けるのではなく、通知が来たときや心配なときだけ確認できる仕組みとして考えると導入のハードルが下がります。
ソニーの「MANOMA(マノマ)」の親の見守りセットは、AIホームゲートウェイ・開閉センサー・室内カメラを組み合わせたスマートホーム型のサービスです。基本プランは初月1,650円〜、2ヶ月目以降はレンタル料込みで月額2,178円〜、実家にネット環境がない場合はWi-Fiオプション(月額2,200円)を追加できます(いずれも税込)。カメラを通じて家族から離れた親に声をかけられる点が、機器のみの見守りとの違いです。詳細はMANOMA(マノマ)「親の見守りセット」
の公式ページで確認できます。
価格・在庫は変動します。リンク先でご確認ください
カメラを置く場所や、いつ映像を見るかは導入前に親と話し合っておくとトラブルを避けやすくなります。カメラ選びの基準は見守りカメラの選び方ガイド、親が嫌がりにくい運用の工夫は見守りカメラを親が嫌がる理由と対策で紹介しています。
③駆けつけ型 ―― 異常時に人が来てくれる安心感
異常を検知した際に、通知だけでなく警備員が現場に駆けつけてくれるのが最大の特徴です。月額料金は他の型より高めですが、「すぐに誰かが動いてくれる」安心感を重視する家庭に向いています。
HOME ALSOK みまもりサポートは、機器の買い取りかレンタルかによって月額料金が異なり、お買い上げプランは月額1,870円、レンタルプランは月額2,838円、初期費用を抑えたゼロスタートプランは月額3,069円です(いずれも税込。工事費13,365円が別途かかる場合があります)。緊急ボタンを押すとALSOKのガードマンが現場に駆けつける対応が含まれています。
セコム・ホームセキュリティ「親の見守りプラン」は、レンタルの場合で月額5,610円(税込)、買い取りの場合で月額3,520円(税込)です。初期費用はレンタルで工事料54,890円(税込)と保証金2万円(契約満了時返却)、買い取りではシステム料金263,340円(税込、工事料込み)とやや高額になります。生活動線上のセンサーが一定時間反応しない場合の自動通知や駆けつけ対応が含まれ、看護師への電話健康相談窓口も用意されています。詳細や見積もりはセコム・ホームセキュリティ
の公式ページで確認できます。
駆けつけ型は月額・初期費用ともに他の型より負担が大きくなる分、実家に本当に必要かを見極めることが重要です。この点はALSOK・SECOMの駆けつけ型見守りサービスは必要か?で詳しく検討しています。
④GPS型 ―― 外出先の居場所を確認したい人向け
散歩や買い物で出かけた先の居場所が分かると安心、という家庭向けの型です。室内の見守りとは違い、外出時の位置情報をスマホアプリで確認できます。
MIXIが運営するみてねみまもりGPSは、もともと子ども向けの端末ですが、鍵や杖・バッグに取り付けて高齢者の見守りに使う家庭もあります。位置情報の確認とお知らせボタン機能が使えるGPSプランは月額528円(税込)、音声メッセージも送受信できるトークプランは月額748円(税込)です。端末代金はモデルによって5,280円〜7,480円(税込)です。
価格・在庫は変動します。リンク先でご確認ください
このほか、通信キャリア系の「あんしんウォッチャー」など専用アプリと連動するGPS端末も各社から発売されています。端末を身につけてもらうこと自体を嫌がる場合は、鍵や杖に取り付けられるケースを併用すると導入しやすくなります。
価格・在庫は変動します。リンク先でご確認ください
GPS型の仕組みや月額費用の比較はGPS見守りサービスの選び方ガイド、GPS見守りの月額費用はいくら?でさらに詳しく紹介しています。
⑤訪問型 ―― 人が定期的に訪ねてくる安心感
機器ではなく「人」が定期的に接点を持つことで安否を確認するタイプです。実際に会話をした・顔を見たという事実で安心したい家庭に向いています。
日本郵便のみまもりサービスは、郵便局員が月1回・約30分自宅を訪問し、タブレットで10項目の質問を行って写真付きの報告書を家族に送る「みまもり訪問サービス」(月額2,500円)と、毎日自動音声で体調を確認する電話がかかる「みまもりでんわサービス」(固定電話1,070円・携帯電話1,280円)の2種類があります。両方併用で月額110円割引され、合計月額3,460円〜です(いずれも税込)。
クロネコ見守りサービス ハローライト訪問プラン(ヤマト運輸)は、トイレや廊下の電球をIoT電球「ハローライト」に交換するだけで導入でき、24時間点灯・消灯の動きがない場合に家族とサービスセンターへ通知が届きます。月額1,738円(税込)で、通知を受けた家族からの依頼があればヤマト運輸のスタッフが代理訪問する仕組みです。
郵便・宅配系の訪問型は郵便局とヤマト運輸の御用聞き型見守りサービス比較、食事の手渡しで安否確認もできる配食サービスは高齢者の配食サービスは見守りになる?手渡し型と冷凍宅配型の違いで詳しく紹介しています。
自費での訪問介護という選択肢も
見守り機器だけでなく、実際に人が訪問して生活のサポートをしてほしい場合は、訪問介護(自費サービス)という選択肢もあります。「イチロウ」は入会金・登録料なしで、時間単価×利用時間+交通費というシンプルな料金体系で、1回2時間から24時間365日対応してもらえます(詳しい条件は【イチロウ】
の公式ページで確認できます)。
同じ自費訪問介護の選択肢として「クラウドケア」もあります。定期依頼(週1回以上)なら1時間2,500円(税込2,750円)から、スポット依頼は1時間3,000円(税込3,300円)で、1時間単位・24時間365日対応、入会金や年会費はかかりません。対応エリアは首都圏・関西圏が中心で、通院の付き添いや買い物代行など介護保険では対応しにくい依頼にも応じてもらえる点はイチロウと共通しています(詳しい条件はクラウドケアの公式ページで確認できます)。
介護までは必要なく、掃除や洗濯、料理といった家事だけを頼みたい場合は、家事代行サービスも選択肢になります。「CaSy(カジー)」は掃除・洗濯・料理などを依頼できる家事代行サービスで、会員登録は無料です(CaSy(カジー)の詳細はこちら)。
⑥コミュニケーション型 ―― 会話や呼びかけで元気を確認する
ロボットやスマートスピーカーとの会話・呼びかけを通じて、日々の元気を確認するタイプです。機械的に検知するのではなく、「声をかけてもらえる」こと自体が高齢者本人の楽しみになりやすいのが特徴です。カメラやセンサーに抵抗がある親でも、話し相手という形なら受け入れてもらいやすい、という点でも検討する価値があります。
ただし、見守り機能を前面に出した専用のコミュニケーションロボットは選択肢が限られており、2026年8月時点では新規の申し込み受付を終了しているモデルもあります。今から導入するなら、専用機を探すより、スマートスピーカーの呼びかけ機能や、他の型に会話の要素を足す形のほうが現実的です。スマートスピーカーを使った見守りの組み立て方は見守りセンサー・スマートリモコン|非カメラ型で見守る方法で扱っています。
価格・在庫は変動します。リンク先でご確認ください
【比較表】6つの型を実在サービス名と料金で比べる(2026年8月時点)
| 型 | サービス名 | 提供元 | 月額の目安 | 初期費用 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| ①センサー型 | au かんたん見守りプラグ | KDDI | 539円(税込) | 本体8,800円(税込) | コンセントに挿すだけ、Wi-Fi不要 |
| ①センサー型 | みまもりほっとライン | 象印マホービン | 3,300円(税込) | 5,500円(税込) | 電気ポットの使用有無を家族に通知 |
| ②カメラ型 | MANOMA 親の見守りセット | ソニー | 2,178円〜(税込、2ヶ月目以降) | 初月1,650円〜 | カメラ越しの会話、開閉センサー付き |
| ③駆けつけ型 | 親の見守りプラン | セコム | 3,520円〜(税込、買い取り) | 263,340円〜(税込) | 緊急ボタンで駆けつけ、健康相談窓口あり |
| ③駆けつけ型 | みまもりサポート | HOME ALSOK | 1,870円〜(税込) | 工事費13,365円〜 | 買い取り/レンタルを選択可能 |
| ④GPS型 | みてねみまもりGPS | MIXI | 528円〜(税込) | 端末代5,280円〜(税込) | 位置情報とお知らせボタン機能 |
| ⑤訪問型 | みまもり訪問サービス | 日本郵便 | 2,500円(税込) | なし | 月1回・約30分の対面訪問 |
| ⑤訪問型 | ハローライト訪問プラン | ヤマト運輸 | 1,738円(税込) | なし | IoT電球への交換のみで導入可能 |
公式サイトで料金・条件を確認できなかった「あんしんウォッチャー」やコミュニケーション型のロボット各種は表に含めていません。気になるサービスは契約前に公式サイトで最新情報を確認してください。
状況別・あなたの実家に合う型の選び方

- とにかく低予算で試したい → ①センサー型が候補です。詳しくは月1,000円以下で始める格安サービス特集へ。
- 親がスマホもアプリ操作も苦手 → ①のプラグ・電球型や⑤訪問型は親自身の操作が不要です。親がスマホを使えなくてもできる見守り方法まとめも参考になります。
- 転倒などの異常時にすぐ誰かに動いてほしい → ③駆けつけ型が候補です。
- 外出先での居場所が心配 → ④GPS型が候補です。
- 顔を見て話したい、会話も見守りの一部にしたい → ②カメラ型や⑥コミュニケーション型が候補です。
- まだ判断がつかない → 【診断】あなたの親に合う見守り方法はどれ?状況別チェックリストで状況を整理してから選ぶ方法もあります。
導入前に確認しておきたいこと
比較の前に、次の2点は確認しておくとミスマッチを防ぎやすくなります。
- 設置・設定を自分でできるか:工事不要をうたうサービスでも、Wi-Fi設定やアプリ連携でつまずくケースがあります。事前に見守り機器は自分で設置できる?取り付け・設定でつまずくポイントで流れを確認しておくと安心です。
- 親の同意を得ているか:どの型を選ぶにしても、親自身が納得していなければ長続きしません。特にカメラ型は「監視されている」と感じやすいため、同意の得方については見守りサービス導入、親の同意はどう得る?で具体的な進め方を紹介しています。
よくある質問
Q. 複数の型を組み合わせて使ってもいい?
多くの家庭で、まずは①センサー型のような低コストな仕組みから始め、必要性を感じたら⑤訪問型や③駆けつけ型を追加する段階的な進め方が取られています。契約前にサービス同士の重複(緊急通報機能が二重になっていないかなど)を確認すると、無駄なコストを避けやすくなります。
Q. 電気・ガス・水道のデータを使うタイプは全国どこでも使える?
サービスによって対象地域が異なります。たとえばテラシテは中部地方かつ中部電力ミライズとの契約が条件になっているなど、電力会社系のサービスは提供元の契約エリアに対象が限定される場合があります。契約前に、実家の所在地が対象エリアに含まれているか公式サイトで確認しておきましょう。
Q. 駆けつけ型は月額が高いが、その分どこまでしてもらえる?
サービスによって範囲は異なりますが、緊急ボタンや異常検知センサーが作動した際に警備員が現場に急行し、状況確認や応急的な対応を行う点が中心的なサービス内容です。医療的な処置そのものを行うものではないため、期待する対応範囲は契約前に確認しておきましょう。
まとめ
高齢者の見守りサービスは、「①センサー型」「②カメラ型」「③駆けつけ型」「④GPS型」「⑤訪問型」「⑥コミュニケーション型」の6つの型で整理すると、実家に必要な機能が見えやすくなります。電気・ガス・水道のデータを使うタイプも、機器を増やしたくない家庭にとってはセンサー型のもうひとつの選択肢です。
月額500円台の手軽なセンサー型・GPS型から、月額5,000円を超える駆けつけ型まで料金の幅は大きく、どれが正解ということはありません。まずは低コストな型で様子を見て、必要に応じて訪問型や駆けつけ型に切り替えていく段階的な考え方も、無理なく見守りを続けるための現実的な選択肢のひとつです。



