見守りサービスというと、警備会社の駆けつけサービスのように月々数千円かかるイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。実際、契約すると考えると「毎月ずっと払い続けられる金額か」は現実的に気になるところです。継続してこそ意味がある見守りだからこそ、無理なく続けられる料金であることは重要な条件です。
結論から言うと、月額1,000円以下で始められる見守りサービスも複数存在します。この記事では、料金を確認できた格安サービスの具体例と、価格帯が上がるとどう変わるのかの比較、そして安さだけで選ぶ際の注意点を紹介します。
※記載の料金は2026年8月時点で各社公式サイト等の公開情報として確認できたものです。プランや料金は改定される場合があるため、契約前に公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
月額1,000円以下で始められる主なサービス

au かんたん見守りプラグ(月額539円〜)
コンセントに挿すだけで使えるセンサー付きプラグ型の見守りサービスです。月額539円(初月無料)というのが特徴で、カメラを使わずに人の動きや家電の使用状況から生活のリズムを見守れる点も、映像に抵抗がある親に提案しやすいポイントです。本体価格は通常8,800円ですが、新規申し込み時の割引が用意されている場合があります。詳しい料金・申し込みはau かんたん見守りプラグの公式ページで確認できます。
HelloLight ベーシックプラン(月額150円〜)
電球をIoT対応のものに交換するだけで、点灯・消灯の状況をもとに生活状況を通知してくれるサービスです。ベーシックプランは月額150円(税別)からと、月額料金だけで見ればかなり抑えられます。ただし本体の電球代は1万円前後かかるため、初期費用込みで考える必要があります。似た仕組みで、駆けつけ対応の人による訪問がセットになった上位プラン(後述)を提供する事業者もあり、名称が似ているため契約前にプラン内容の違いを確認しておくと安心です。
自治体の水道使用量見守りサービス(無料〜低額)
一部の自治体では、水道のスマートメーターの使用量データをもとに、一定時間使用がない場合に家族へ通知するサービスを実証実験・本格導入しています。対象は自治体によって異なり、居住地域で提供されていない場合もありますが、提供されている場合は無料または低額で利用できるケースがあります。実家の自治体に該当サービスがあるかどうかは、市区町村の福祉窓口や水道局のウェブサイトで確認してみる価値があります。
予算を少し広げると選べる、手厚い選択肢(月額1,000円台〜)
「1,000円以下」にこだわりすぎると選択肢が狭まってしまうこともあります。少し予算を超えても比較検討する価値があるサービスも紹介します。
- みまもり電池(Novars/SoftBank):月額1,078円 通信機能を内蔵した単3形電池型のデバイスで、照明のリモコンやトイレの電気などに入れて使うことで、生活リズムをアプリで確認できます。
- クロネコ見守りサービス ハローライト訪問プラン(ヤマト運輸):月額1,738円 電球をIoT電球に交換するだけで導入でき、一定時間点灯・消灯がない場合はヤマト運輸のスタッフが訪問して安否を確認してくれるプランです。人による訪問確認がセットになっている分、月額はやや高めです。
これらは1,000円をやや超えますが、「訪問確認までセットになっている」「アプリでの会話機能がある」など、格安プランにはない付加機能を持つ点が違いです。
参考:さらに手厚いサービスとの価格差
警備会社が提供する駆けつけ型のサービスは、月額5,000円前後からのプランが中心です。異常を検知した際に警備員が駆けつけてくれる安心感がある一方、月額のランニングコストは格安サービスの数倍になります。「まずは低価格帯で様子を見て、必要性を感じたら手厚いプランに切り替える」という段階的な考え方も選択肢の一つです。駆けつけ型が本当に必要かどうかの判断基準はALSOK・SECOMの駆けつけ型見守りサービスは必要か?で詳しく解説しています。
電気使用量データを活用した電力会社の見守りサービスや、日本郵便・ヤマト運輸の訪問による見守りサービスも、価格帯を比較するうえで参考になります。
月額契約ではなく、機器を自分で用意する方法もある
ここまで紹介したのは事業者と契約する「サービス」ですが、そもそも月額の支払いを作りたくない場合は、開閉センサーや人感センサー、スマート電球といった機器を自分で購入し、見守りに使う方法もあります。機器本体の購入費用だけで始められ、月々の請求が発生しない点が、サブスクリプション型のサービスとの大きな違いです。工事や壁への固定を伴わない機器が多いため、実家が賃貸住宅の場合にも選びやすい選択肢です。賃貸ならではの制約整理は賃貸の実家見守り、工事不要でできることで詳しく取り上げています。
- 玄関や冷蔵庫の開閉から生活リズムを把握したい場合は開閉センサー
- 部屋の中の人の動きを把握したい場合は人感センサー
それぞれの製品選びや設置場所ごとの使い分けは、開閉センサーだけで見守りは十分?できること・できないことや人感センサー型見守りグッズ徹底比較で詳しく解説しています。
価格・在庫は変動します。リンク先でご確認ください
価格・在庫は変動します。リンク先でご確認ください
センサー・スマートリモコン全体の比較は見守りセンサー・スマートリモコン完全ガイドにまとめています。
安さだけで選ぶ前に確認したいポイント

格安サービスにはそれぞれ得意・不得意があります。契約前に、次の点を確認しておくと「安かったけれど使えなかった」というミスマッチを避けやすくなります。
- 見守りたい内容と機能が合っているか:生活リズムの把握だけでよいのか、異常時に人が駆けつける必要があるのかで、適したサービスは変わります。
- 初期費用・本体代を含めた総額:月額が安くても、本体価格や初期工事費が高額なら、年間で見たときの総コストは変わってきます。
- 対応エリア・対応環境:自治体サービスは地域限定、SIM内蔵型は電波状況に左右されるなど、利用条件を事前に確認しておくと安心です。
- 親のITリテラシー:スマホ操作が必要なアプリ連携型か、電球や電池を交換するだけで済むタイプかによって、親自身の負担も変わってきます。
そして何より、金額や機能を決める前に、親自身が見守りサービスの導入に納得しているかどうかも欠かせない確認事項です。
年間コストで比較するとイメージしやすい
月額だけで比較すると差が小さく感じられることもありますが、年間コストに換算すると価格帯の違いがより実感しやすくなります。月額539円のサービスであれば年間およそ6,468円、月額150円のサービスであれば本体代を除いた運用費だけなら年間1,800円程度です。一方、月額5,000円前後の駆けつけ型サービスは年間6万円前後になる計算です。「まずは低価格帯から」という考え方が、家計への影響という面でも現実的な選択肢になりやすいことが分かります。
よくある質問
Q. 契約後にすぐ解約するとどうなる?
サービスによっては、契約から一定期間内に解約すると解約手数料が発生する場合があります。特に本体を無料または大幅割引で提供しているサービスは最低利用期間が設定されていることが多いため、申し込み前に解約条件を確認しておくと安心です。
Q. Wi-Fi環境がない実家でも使える?
サービスによって異なります。IoT電球やセンサープラグのタイプは、Wi-Fiではなく携帯回線(SIMカード内蔵)で通信するものが多く、実家にインターネット回線がなくても利用できる場合があります。一方でスマートフォンアプリとの連携が前提のタイプは、見守る側・見守られる側のどちらかにスマホ環境が必要になることもあるため、事前に確認しておきましょう。
Q. 途中で他のサービスに乗り換えられる?
多くのサービスは月単位・年単位の契約で、解約や乗り換えが可能です。まずは低価格帯のサービスで様子を見て、必要性を感じたら訪問確認や駆けつけ機能のあるサービスに切り替える、という段階的な進め方をしている家庭もあります。
まとめ
見守りサービスは、月額1,000円以下で始められる選択肢が増えています。auかんたん見守りプラグ(月額539円〜)やHelloLightベーシックプラン(月額150円〜)のように、センサーやIoT電球を使ったシンプルな仕組みであれば、無理のない予算感で継続しやすいのが特徴です。一方で、訪問確認や駆けつけ対応がセットになったサービスは、月額1,000円をやや超える価格帯からになります。
大切なのは「安いかどうか」だけでなく、「実家の状況に必要な機能が備わっているか」という視点です。まずは低価格帯のサービスから試してみて、必要に応じて手厚いプランへ移行するという進め方も、無理なく見守りを続けるための現実的な選択肢のひとつです。



