見守りサービスを調べていると、高い確率でALSOKやセコムといった警備会社の「駆けつけ型」が候補に挙がります。ただ、月額料金は他の型より一段高く、初期費用も数万円規模になることが多いため、「便利そうだけれど、うちの実家に本当に必要なのか」で迷う人は少なくありません。
この記事では、駆けつけ型がどういう仕組みで、他の型と何が違うのかを整理したうえで、HOME ALSOKみまもりサポートとセコム・ホームセキュリティ「親の見守りプラン」の料金とサービス内容を比較します。そのうえで、駆けつけ型が向いている家庭・そうでない家庭の判断基準と、段階的に導入を検討する考え方を紹介します。見守りサービス全体の型による違いは高齢者見守りサービス完全比較、はじめて検討する人は見守りサービスの選び方ガイドもあわせて参考にしてください。
※記載の料金は2026年8月時点で各社公式サイトで確認できたものです。プランや料金は改定される場合があるため、契約前に公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
駆けつけ型とは何が違うのか ―― 「通知」で終わらず「人が来る」
見守りサービスにはいくつかの型がありますが、多くは異常を検知した際に家族のスマホへ通知が届くところまでが基本機能です。センサー型やライフラインデータ型は、通知を受け取った家族自身が実家に連絡する、あるいは駆けつけるという前提で設計されています。
これに対して駆けつけ型は、緊急ボタンが押された場合やセンサーが異常を検知した場合に、警備会社の警備員が現場に向かう対応まで含まれているのが最大の違いです。家族がすぐに動けない時間帯(仕事中・遠方にいるとき・夜間など)でも、契約している警備会社側が初動対応にあたってくれる点が、他の型にはない特徴です。
一方で、駆けつけ対応がある分、月額料金・初期費用ともに他の型より高くなる傾向があります。まずはALSOKとセコムそれぞれの内容を見ていきます。
HOME ALSOK みまもりサポート ―― 3つの料金プランと駆けつけ対応

HOME ALSOK みまもりサポートは、機器の持ち方によって3つのプランから選べます。
- お買い上げプラン:月額1,870円、初期費用70,565円(機器費57,200円+設置費13,365円)。機器は10年間無料保証つき
- レンタルプラン:月額2,838円、初期費用13,365円(設置費のみ)
- ゼロスタートプラン:月額3,069円、初期費用0円
緊急ボタンを押した際の駆けつけには追加料金がかかりません。一方、緊急時以外の依頼による駆けつけには1回7,700円(税込)の出動料金が発生します。到着までの所要時間は住所によって異なり、公式サイトでは「隊員指令システムにより最も早く到着できる警備員を自動選択する」とされていますが、具体的な分数は公表されておらず、契約前の見積もり時に確認する形になっています。
セコム・ホームセキュリティ「親の見守りプラン」 ―― 手厚さと初期費用の高さ
セコム・ホームセキュリティ「親の見守りプラン」は、レンタル契約と機器買い取りの2通りです。
- レンタルプラン:月額5,610円(税込)、初期費用は工事料54,890円(税込)+保証金2万円(契約満了時に返却)
- 買い取りプラン:月額3,520円(税込)、買取システム料金263,340円(税込、工事料込み)
生活動線上に設置したセンサーが一定時間反応しない場合に異常信号が自動送信される「安否見守り」機能に加え、ペンダント型の緊急ボタンを押すと24時間365日体制で緊急対処員が駆けつける「救急通報サービス」、看護師に無料で電話相談できる健康相談窓口も含まれています。契約期間は当初5年間で、以降は1年ごとの自動更新となる点は、月々の料金以外に確認しておきたいポイントです。実際の費用は住まいの広さや設置台数で変わるため、セコム・ホームセキュリティの資料請求
で見積もりを取って比べるのが確実です。
【比較表】ALSOK・セコムの料金とサービス内容
| 項目 | HOME ALSOK みまもりサポート | セコム 親の見守りプラン |
|---|---|---|
| 月額(買い取り/機器お買い上げ) | 1,870円 | 3,520円 |
| 月額(レンタル) | 2,838円〜3,069円 | 5,610円 |
| 初期費用の目安 | 0円〜70,565円(プランによる) | 保証金2万円+工事料54,890円、または買取263,340円 |
| 契約期間の目安 | 2年 | 当初5年、以降1年更新 |
| 緊急ボタン駆けつけの追加料金 | 無料(緊急時以外は1回7,700円) | 救急通報サービスに含む |
| 健康相談窓口 | 記載なし | 看護師への電話相談あり |
同じ「駆けつけ型」でも、ALSOKは料金プランの幅が広く初期費用ゼロから始められる選択肢がある一方、セコムは看護師の電話健康相談を含むなど、月額の高いプランほど付帯サービスが手厚くなる傾向がうかがえます。他の型も含めた全体像は高齢者見守りサービス完全比較の比較表も参考になります。
駆けつけ型が必要な家庭・不要な家庭の判断基準

料金が他の型より高い分、駆けつけ型が本当に必要かどうかは、次のような観点で見極めると判断しやすくなります。なお、以下はあくまで一般的な検討の目安であり、医療的な必要性の判断は含みません。
駆けつけ型が候補になりやすいケース
- 親が一人暮らしで、異常時に真っ先に駆けつけられる家族が近くにいない
- 家族の多くが遠方に住んでおり、緊急時でも到着まで数時間以上かかる
- 転倒などで自力で動けなくなった場合に、家の中に入って様子を確認できる人が家族以外にいない
- 過去に転倒や体調急変で救急要請をした経験があり、初動対応への不安が大きい
駆けつけ型でなくても様子を見られるケース
- 近くに親族や兄弟姉妹が住んでいて、通知を受けたらすぐに駆けつけられる
- 同居ではないが、実家まで車で30分以内など近距離に住む家族がいる
- まずは生活リズムの把握だけで十分と考えている段階
近くに駆けつけられる家族がいるかどうかは、駆けつけ型の必要性を左右する大きな要素です。実家の状況を整理したい場合は、【診断】あなたの親に合う見守り方法はどれ?状況別チェックリストで確認しておくと、判断がつけやすくなります。
いきなり駆けつけ型でなくてもいい ―― 段階的な導入という考え方
駆けつけ型は安心感が大きい一方、月額・初期費用ともに負担が大きいサービスです。最初から駆けつけ型を契約するのではなく、まずは月額1,000円以下で始められるセンサー型やライフラインデータ型で生活リズムの見守りを試し、実際に異常の通知が来た際の対応や、家族が駆けつけられる範囲を確認してから、必要性を感じた場合に駆けつけ型へ切り替えるという段階的な進め方も選択肢のひとつです。格安サービスの具体的な料金は実家の見守りを月1,000円以下で始める格安サービス特集にまとめています。
段階的に導入すると、次のようなメリットがあります。
- 実家の生活リズムや異変の起きやすさを、低コストで先に把握できる
- 家族が実際にどの程度の頻度で対応が必要になるか、契約前に見当がつく
- 駆けつけ型は契約期間が2年〜5年と長めになりやすいため、先に必要性を確かめてから契約したほうがミスマッチを避けやすい
もちろん、独居で近くに頼れる家族がいない、持病があり急変のリスクが高いといった状況がすでにはっきりしている場合は、様子見の段階を挟まず、最初から駆けつけ型を検討したほうが現実的なケースもあります。
まとめ
ALSOK・セコムの駆けつけ型見守りサービスは、月額1,870円〜5,610円、初期費用も数万円規模になり、他の型より負担は大きくなります。その分、緊急ボタンやセンサーの異常検知に対して警備員が現場に向かう対応が含まれており、家族がすぐに動けない状況でも初動対応を任せられる点が最大の強みです。
親が一人暮らしで近くに駆けつけられる家族がいない場合は有力な選択肢になりますが、近距離に頼れる家族がいる場合や、まずは様子を見たい段階では、格安のセンサー型から始めて必要性を確認してから駆けつけ型への切り替えを検討する段階的な進め方も現実的です。実家の状況と家族の距離感を踏まえて、無理のない選択をしていきましょう。



